2014年12月9日火曜日

最近のこと(2014.12)

・石田波郷賞落選展に参加しています
「週刊俳句」でおこなわれている石田波郷賞落選展に参加しています。
賞に応募した連作20句を、webで読むことができます。今回入賞はできませんでしたが、秀逸十句選に三句とっていただきました。

鉛筆を削るにほひや夏座敷 (甲斐由起子 選)
まとふ身にセーターが合ふやうになり (岸本尚毅 選)
ハンカチの刺繍うらがはよりなぞる (齋藤朝比古 選)

それから、一緒にハキョトク(波郷賞特訓)をしていた、れなりん(今泉礼奈ちゃん)が奨励賞を受賞したことが、自分のことのようにうれしかった。おめでとう!
ハキョトクメンバーのみんな、文香さん、ありがとうございました。たのしかったです。

泉かなえ「花束」(2014石田波郷賞落選展)
http://weekly-haiku.blogspot.jp/


・「いつも通りのカーディガン」フリーペーパー発行しました


黒井いづみちゃんとの短歌ユニット「いつも通りのカーディガン」でフリーペーパーをつくりました。
いづみちゃんは、同い年・名前が似ている・初対面のとき二人とも黒髪ボブ&ボーダーの服(周りのひとを混乱させた)・合唱経験者・中学から短歌をやっている・来年4月からは職業も同じ、などなど共通点を挙げたらきりがありません。
そんなわたしたちは昨年末に短歌ユニットを組みました。紅白短歌合戦'13のあと、はじめての活動がこのフリーペーパーです。
「めくるめく贅沢」というテーマに合わせて、それぞれ短歌5首と短い文章を書いています。
先日の文学フリマで配布しましたが、まだすこし残部がありますので、もし読んでくださる方がいらっしゃいましたらご連絡ください。お送りいたします。

 カーディガンのあなたが帰り半袖のあなたがやって来て夏になる  (黒井いづみ)
 すっぽりと包まれて聞く心臓のリズムがいつも通りでずるい (泉かなえ)


・屋根裏句会はじめました
わけあって、屋根裏句会という句会を千葉で月に一回開催しています。今月で5回目。
基本的に、俳句はじめて!句会はじめて!という方ばかりの句会です。
毎回10人前後で、俳句についてわいわい話しています。
わたしは今月欠席予定ですが、来年1月から3月までは毎回出席しますので、もし俳句に興味がある・句会を見てみたい(見学でもだいじょうぶです)という方はぜひご連絡ください。
屋根裏みたいなお店で、ぜひ句会しましょう。


毎日寒くて寒くて逃げ出しそうになるけれど、こんな日がいつかなつかしくなるのだろうと思わずにはいられない。
最近はチャイばかり飲んでいます。

2014年11月22日土曜日

インフルエンザの予防接種を受けに病院へ行き、体温を測ったらなんと熱があった。当然予防接種は受けられず、念のため診察を受ける。風邪の症状はないので、疲れがたまっているのだろう、との診断。一時的に体温が上がっただけかもしれないし、風邪のひきはじめかもしれない、とのことで、処方薬をもらって帰る。元気なのかそうじゃないのか、自分でもよくわからない。でも、くるりを聞いて、心のなかにある手の、ゆびの、先のほう、が、じわりとやわらかくてあたたかいものにふれたような感覚になるので、たぶん弱っているんだと思う。こういうとき、どうしたらいいのかわからない。寒いとさびしいはまちがえやすい。そう思うと、昨年の今ごろは、いろんな人に救われていたのだと思い返す。疲れ果てて電車に乗ったとき何気なく連絡してご飯を食べに行ける人がいるとか、夜中に一人暮らしのアパートでどうしようもなくさびしくて眠れなくなったときに電話ができる人がいるとか、そういうの、ほんと大事だったんだな。ポカリが、喉の奥のほうで苦くなる。
お菓子の袋は、細長く折りたたんでしばる。カルディでインスタントのチャイを買った。半分くらいまではおいしいのに、最後のほうになるとそのおいしかった気持ちが信じられなくなる。冷めるから?
こんなふうに書いてはいるけれど、楽しいことがないわけではなく、これからも楽しみな予定はいくつもある、けど、それとは全然関係なく、自分の気持ちはふらふらと体育館の床の白いラインを踏んだり踏まなかったりしながら歩いているみたいだ。今も何色が何の競技のラインなのかわからないよ。今夜は写真集をぱらぱらとめくって寝ます。明日から忙しい。

2014年10月11日土曜日

一人旅というほどでもなく

盛岡に行ってきました。研究の諸々で。

岩手に行くのは二回目。前回は岩手にいる友人に会いに行ったのですが、そのときは、夜岩手着、翌日夕方東京へ、という弾丸ツアーでした。
今回は二泊三日。そのうち、半日オフがあったので、市内散策してみました。

ランチを食べた喫茶店。雰囲気がとてもよかった。たぶん近所に住んでいるのであろうおじちゃんおばちゃんが来ているところもいい。ホットサンドがおいしかったです。


歩いていて見つけた郵便局。蔦がすごい。
ご当地切手みたいなものがほしかったけれど、これ!というものがなくて買いませんでした。


市内の観光マップを見たらレンタサイクルがあることがわかり、自転車を借りて市内を走ることにしました。

まずは盛岡城跡公園へ。石川啄木の歌の碑を見ました。
碑はけっこう高いところにあって、上り坂がつらい。
公園内の広場にあるブランコで女子高生が二人おしゃべりをしていました。ゆるやかな時間。

不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心 (石川啄木)
正直に言うと、この歌はそんなに思い入れがあるわけじゃなかったけど、いつか学校で教えることもあるだろう、ってくらいの気持ちで行ったわけです。
そしたら、台風のあとの空がすごかった。

城跡から見た景色。
碑のある、高台になっているところから空を見たあと、すこし下ってからまた空を見たのですが、やっぱり、高いところから見る空のほうが迫力がある。
空をながめていたら自然と啄木の短歌を口に出していました。
啄木がほんとうにこの場所から空を見ていたのかはわからないし、当たり前ですがこの日の空は見ていない。
でもこの空を見て、「空に吸はれし」ってこういうことだなあ、と思わせた啄木の短歌はちょっとすごいと思いました。見直した。


つい気になってしまう石垣。

城跡公園のあとは、もりおか歴史文化館をすこし見て、
岩手銀行旧本店本館の前を通って(工事中で外観が見られず、残念)
もりおか啄木・賢治青春館へ行き、
岩手県庁の脇を通って、材木町のほうへ。賢治の像を見たりしました。
知らないまちを自転車で走るのもけっこうたのしい。歩くよりも遠くまで行ける。



なぜか啄木の新婚の家にも行きました。
「啄木新婚の家口」っていうバス停があって、笑ってしまったのはひみつ。

市内には、宮澤賢治関連のものも多くありました。二人は同じ学校出身で、啄木が10歳上らしいのですが、かなり影響を受けていたらしいということが記念館に行ってわかりました。

それから、古書店をちょこっとのぞいたのですが、やっぱり啄木や賢治の本が多かったです。
今回は買うのを見送ったけれど、やっぱり自分で見に来ないとわからないことってたくさんあるな、と思いました。



そしてなんと来週も岩手へ行く予定です。新幹線に乗るのが得意になる。

2014年9月19日金曜日

胃はからだの真ん中にあるからね

秋だ。
ここ数日、朝どうにも起きられず、というか薄い夢がずっとはりついている感じで。
今日お昼ご飯に食べたコンビニ焼きうどんは、びっくりするほどおいしくなかった。ゴムを食べているみたいだった。前はそんなことなかったのに。
食べたいものがわからなくて仕方なく買ったことが、うどんにばれてしまったのかもしれない、なんてどうしようもないことを思いながら、食べた。すこし残した。
昨年の手帳を見返したら、やっぱりこの時期体調がわるいというか、気分がうまくコントロールできていなかった。浮き沈みがはげしい。
調子がいいと思っても、一瞬で沈む。ざばーん。

なんとしたいと思って、だれかとご飯を食べたり、湯船にきちんとつかったり、ミルクティーをていねいに作ったりする。ミルクティーはおいしく淹れるということではなく(いやおいしいのだけれど、そこは第一目的ではない)きちんと火をとおして冷めないようにするというていねいさ。
秋はいちばんすきな季節だけど、この季節の変わり目は、思った以上につらい。あまり意識していないから、余計に困る。
体温や食生活といった、基本的な生活が、こころにこんな影響するなんて。
いや、わりとそういうところがあるとは思っていたけれど、ここ数日はひどくてびっくりする。
実家にいるときは、いくら食べたくないと言っても親に聞いてもらえず、無理やりにでも食事をしていたけれど、それくらいでちょうどよかったのかもしれない、と思うなど。

友だちと会うと、とても元気になるし楽しい。
でも、ひとりでがんばらなくてはけないことがいくつか。というか、むしろそれがすべて、いやすべてとまでは言わないけれど、いちばん大きな部分を占める、というような時期。今。
だから、ぐるんぐるんしながらパソコンにむかって、論文を書いて、おいしいものを食べて、あったかくして、それで、本を読んで、泣きたくなったら泣いて、泣くのに疲れたら友だちが教えてくれたおもしろい動画を見て、過ごす。


なんだかとってもたいへんな人の日記みたいになってしまったけれど、
数週間後、または来年のわたしがこれを読んで、
ああやっぱりこの時期はこうなるよね、って思えれば、いいなって。ほんと、それだけです。

2014年6月30日月曜日

【展示やります】「一秒前のひかり」




「一秒前のひかり」  
写真×短歌×俳句
2014.07.03(木)〜07.05(土)
18:00〜24:00(ラストオーダー)
西千葉「呼吸」Twitter@kokyu_japan  2階 6畳ギャラリーにて
(JR西千葉駅徒歩7分/千葉県千葉市稲毛区緑町1-16-15 山崎店舗2号)
入場無料

写真、短歌、俳句の展示です。
4日(金),5日(土)両日19時から俳句ワークショップもやります。
(その時間も展示はご覧いただけます)
「呼吸」1階でドリンクやフードのオーダーもできます。

はじめての展示です。緊張しています。今もずっと。
ぜひふらりと遊びに来てください。
夏の夜にお会いしましょう。



いつだって始まれば終わる夏だからはじめから大好きで嫌いだ

すきと嫌いの差はほんの少しで、小さなきっかけでひゅっとひっくり返ってしまうような気がする。
夏は、好きだけど嫌い。嫌いだけど、夏は楽しみだ。



泉かなえ

2014年6月1日日曜日

竹尾ペーパーショウ2014「SUBTLE」


竹尾ペーパーショウ2014「SUBTLE」に行ってきました。






















もともと紙がすきなこと、
原研哉さんの著書をいくつか読んでいたこと、
竹尾で働いているAさんやYさんの告知、などなど。
いろいろなことが重なって、これは行かねば!と、会期前から楽しみにしていました。

「紙の花」 三澤遥
とてもすきな作品のひとつ

「タグやラベルを描く」ハム・ジナ
これ、ぜんぶ手でかいてあるそうです

ひとつひとつの作品を、じっくり見る。ぜんぶ紙、紙、紙だ。
「SUBTLE かすかな、ほんのわずかの」というテーマが、
何かを制限するということではなくて、とても心地よい。

ふだんは気にもとめない小さなことや、ともすればむだなものに見えること、
それに意味づけていくような。新たな意味が生まれるような。
たとえば紙ナプキン。いくつかの種類が並べてあって、その手触りの違いのことを思う。
たとえば豆本。どこまでが本という物体なのか、もうわからない。石川啄木『悲しき玩具』の豆本があった。
たとえば「開封する」(ティッシュペーパーの箱の上のミシン目、スナック菓子の開封口のびりびりするところ、など。形を見ただけでわかる)




上田義彦さんの「紙の肖像」という写真たちもすごくすてきでした。
いろいろな紙を撮った写真を、同じ紙にプリントアウトしてある。
それなのに、紙の質感がとてもよくわかる。指先にふれた時の感覚を思い出す。


作品に触ることはできないけれど、
作品に使われた紙のサンプルが入場時にもらえるので、それを触りながら見て回ることができる。
目よりも皮膚のほうが、素直な気がする。

「チョコレートの帽子」 原研哉
微生物みたいなのにこのタイトル、やられた

原さんの考えていること、やろうとしていることは、とても自然な形で自分のなかに入ってくる、ような気がする。
というよりも、原さんが、自分の考えていることや感じていることをどうやったら相手に伝わるか、ということを考えぬいているのだとも思う。


「包む」
こういう、小さいものがたくさん集まっていることにときめく


「いつくしむ」
すごく気になって、何度も見た
(なんと、作った方とお話ができた。もっといろいろ聞けばよかった)

書籍『SUBTLE サトル|かすかな、ほんのわずかの』も買った。
写真をながめて、文章を読んで。
それから、ページをめくるときの気持ちよさ。指先の皮膚が喜んでいる気がする。





いろんなことを考えることはもちろん大事で、考えぬくことも大事で。
でも、理由はわからないけどすきだ!と思う気持ちや、
からだが喜んでいるという感覚や、
うまく言葉にできないもやもやも、
ここにある、たしかにここにある、そのことも大事にしていこうと改めて感じました。

ペーパーショウのこと、もう一回くらいブログに書くかもしれない。


いただいた紙見本 




会期は明日まで。もう一度行きたい。
特設サイトもとてもすてきなので、ぜひ。


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紙の展覧会|竹尾ペーパーショウ 2014「SUBTLE」
http://www.takeopapershow.com/

会期 2014年5月25日 |日| —6月1日 |日| 11:00 — 20:00(入場は19:30まで)
会場 TOLOT/heuristic SHINONOME(トロット/ヒューリスティック東雲)
    東京都江東区東雲2-9-13 2F りんかい線東雲駅 A出口から徒歩5分(Google Map)
主催 株式会社 竹尾
企画・構成  原 研哉+株式会社日本デザインセンター原デザイン研究所

2014年5月11日日曜日

ポカリスエットが喉にしみる

ひとり暮らしをはじめて一年ちょっと。
はじめて風邪をひいている。

偏頭痛や腹痛は定期的にやって来るので慣れている(どうしたらいいのかわかりきっている)けど、風邪はすごく久しぶりだ。


2012年1月。まだ実家暮らしだったころ。
12月に卒論を出して、よーしこれから書道の卒業制作の追い込みだ!と思っていたところで、ノロウイルスにかかって一週間寝込む。
その翌週、なんか頭が痛いから病院に行ってから学校行くね、と親に言って自分で運転して病院に行ったら、インフルエンザだった。計ってみたら熱が38度あった。また一週間寝込む。
おかげでわたしの2012年の1月は2週間くらいしかなかった。

それから、体調第一!を自分に言い聞かせてきた。
少しでも体調が変だったら、早めに休む。自分を甘やかす。


気をつけていたつもりだったけど、気温の変化に体がうまくついていかず、体調をくずしてしまった。
一昨日くらいから鼻水と喉の痛み。気のせいだと思うようにしていたけど、気のせいじゃなかった。
とりあえずポカリを買い込む。
市販の風邪薬は買ったことがなくてどれがいいのかわからず(いつもわりとすぐ病院に行く)以前友だちが買っていたものと同じものを買う。ほかのものより少し安かった。
ご飯がちっともおいしくない。
うどんやヨーグルトなどを食べて、薬を飲み、のど飴をなめて過ごす。

自分が元気なのか何なのか、よくわからない。
人と会っているときは元気な気もする。体調に波がある。
昨日に比べるとだいぶよくなったけど、夜になるとまたすこしつらい。
早めにベッドにもぐりこんで本を読んだ。枕元にポカリを二本。
暑いのか寒いのかよくわからなくて、うまくねむれない。
ひとりでいると、ついさみしくなってしまう。



月曜日には、ぱっと元気になっているといいな。