2014年10月11日土曜日

一人旅というほどでもなく

盛岡に行ってきました。研究の諸々で。

岩手に行くのは二回目。前回は岩手にいる友人に会いに行ったのですが、そのときは、夜岩手着、翌日夕方東京へ、という弾丸ツアーでした。
今回は二泊三日。そのうち、半日オフがあったので、市内散策してみました。

ランチを食べた喫茶店。雰囲気がとてもよかった。たぶん近所に住んでいるのであろうおじちゃんおばちゃんが来ているところもいい。ホットサンドがおいしかったです。


歩いていて見つけた郵便局。蔦がすごい。
ご当地切手みたいなものがほしかったけれど、これ!というものがなくて買いませんでした。


市内の観光マップを見たらレンタサイクルがあることがわかり、自転車を借りて市内を走ることにしました。

まずは盛岡城跡公園へ。石川啄木の歌の碑を見ました。
碑はけっこう高いところにあって、上り坂がつらい。
公園内の広場にあるブランコで女子高生が二人おしゃべりをしていました。ゆるやかな時間。

不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心 (石川啄木)
正直に言うと、この歌はそんなに思い入れがあるわけじゃなかったけど、いつか学校で教えることもあるだろう、ってくらいの気持ちで行ったわけです。
そしたら、台風のあとの空がすごかった。

城跡から見た景色。
碑のある、高台になっているところから空を見たあと、すこし下ってからまた空を見たのですが、やっぱり、高いところから見る空のほうが迫力がある。
空をながめていたら自然と啄木の短歌を口に出していました。
啄木がほんとうにこの場所から空を見ていたのかはわからないし、当たり前ですがこの日の空は見ていない。
でもこの空を見て、「空に吸はれし」ってこういうことだなあ、と思わせた啄木の短歌はちょっとすごいと思いました。見直した。


つい気になってしまう石垣。

城跡公園のあとは、もりおか歴史文化館をすこし見て、
岩手銀行旧本店本館の前を通って(工事中で外観が見られず、残念)
もりおか啄木・賢治青春館へ行き、
岩手県庁の脇を通って、材木町のほうへ。賢治の像を見たりしました。
知らないまちを自転車で走るのもけっこうたのしい。歩くよりも遠くまで行ける。



なぜか啄木の新婚の家にも行きました。
「啄木新婚の家口」っていうバス停があって、笑ってしまったのはひみつ。

市内には、宮澤賢治関連のものも多くありました。二人は同じ学校出身で、啄木が10歳上らしいのですが、かなり影響を受けていたらしいということが記念館に行ってわかりました。

それから、古書店をちょこっとのぞいたのですが、やっぱり啄木や賢治の本が多かったです。
今回は買うのを見送ったけれど、やっぱり自分で見に来ないとわからないことってたくさんあるな、と思いました。



そしてなんと来週も岩手へ行く予定です。新幹線に乗るのが得意になる。

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