2013年10月2日水曜日

「すべてのことはメッセージ」!思考ツールとしてのタロット2013

9月最後の金曜日、「思考ツールとしてのタロット2013」に参加してきました!

「思考ツールとしてのタロット」は、米光一成さんが主催するイベントで、
「神秘としてのタロットではなく世界を新しい視点で捉える思考ツールとしてのタロットのノウハウ  を分かりやすく伝授。師を作り出し、22の視点を得て、カードの象徴を知り、人を占い、自分の思考ツールとして活用するまでを全員が実際にタロットを使って体験するワークショップ&エンタテインメントショー。」
とのこと(パンフレットからそのまま引用)
実は数か月前、米光さんに思考ツールとしてのタロット(以下、思考タロット)をやっていただいたことがあったのですが、その思い当たるふしぎにびっくりして、今回参加を決意したのです!

イベントは三部構成。
1.タロットの基礎知識を伝授!
2.タロットの意味を伝授!
3.タロット使いになる!

いわゆる「タロット」は大アルカナ22枚、小アルカナ56枚の計78枚で構成されているらしい。
このうち、思考タロットでは大アルカナ22枚を使う。
それぞれに番号と名前、意味があり、意味やデザインは、時代によって少しずつ変わっているらしい。
(詳しくは「電書カプセル」というアプリの「電書カプセル版思考ツールとしてのタロット」で説明されている。App storeで「電書カプセル」で検索してみてください。電書カプセルのアプリ自体は無料。「思考ツールとしてのタロット」の記事は270円です。かわいくて楽しいアプリです)

思考タロットのカード22枚は世界全体であり、「世界を22に分けてカードの特徴を知ることで22の視点を得る」ことをしていく。
人は、「何かを知って」いくなかで、世界を名づけ、自分が作った世界体系の中で生きるようになっている。その中で、悩んだり動けなくなったりしている。
じゃあ、「何も知らない」ときに戻ってみたら、どうなる?
22枚のカードをシャッフルすることは、世界を混沌の状態にすること。
そこからカードを引いて、自分の世界体系を一回壊して、22の視点から見つめ直す。
米光さんは、“correspondence”すなわち、「コレポン」する、と言います。
これは、一見無関係と思われるものの共通点を見つけてつなげること。
俳句の二物衝撃の例を出して説明してくれる米光さん。
例えば、松本恭子さんの
  恋ふたつレモンはうまく切れません
という句。「恋ふたつ」と「レモンはうまく切れません」は、一見関係がない。
でも、こうやってぶつかることで、何だか意味があるように感じてしまうし、意味を作りたくなってしまう!
米光さんは言うわけです、「目にうつるすべてのことはメッセージ」!
(どうしても荒井由実さんの声で再生されてしまうこのフレーズ)(ちなみにゴスペラーズの最新アルバム「ハモ騒動」で「やさしさに包まれたなら」がカバーされています。これもめちゃめちゃいいのでおすすめ)


ここで思考タロットの紹介。
タロット22枚には、0から21の番号がついていて、以下の順に名前がついている。
愚者、魔術師、女教皇、女帝、皇帝、教皇、恋人、戦車、力、隠者、運命の輪、正義、吊るされた男、死神、節制、悪魔、塔、星、月、太陽、審判、世界。
名前だけ見ると、ええ!と思うものもあるけれど、吊るされた男は「修行」、悪魔は「抑圧、誘惑」などの意味にコレポンしていく。
そして数字も意味に関係しているとのこと。
愚者は0で、自由。魔術師は1で、技術とか始まりとか。
そして、16の塔で「衝撃、脱皮」して、17の星で「希望が」見える、21の世界は「完成、次のステージ」へ、というように。

さてそんなわけで、まずは、生年月日から自分の「師匠」となるカードを探し出すことに。
わたしの師匠は、「教皇」で、伝統・倫理・暗黙のルールなどの意味をもつカード。
この時点で、思い当たる点が多すぎるわたしは、諸事情を知っている同じテーブルのお友達と「やばい!タロットやばい!」とわたわた。

ひとつひとつのカードの意味や特徴の説明があり(全部書いていると膨大な量になるので省略)(この説明もすごくおもしろかった)なんとなーくわかったところで、実際に思考タロットをやってみる。
二人組になって、お互いの悩みを聞いて、カードを3枚引く。
それぞれのカードが表すのは、「過去、現在、未来」
このとき、タロットをやる側が悩みを「解決する」わけではない。相談者のほうが「思い当たる」というスタンスで、やっていく。
わたしがとりあえず出した悩み(初めましての人もいたのであまり大きすぎないものを、ということで)は、「貯金ができないこと」。
タロットをやってくれる人から、いくつか質問がある。
「いつごろからそういう悩みがある?」「収入を増やすのと支出を減らすのはどっち?」など。
そして引いたカードは、過去:愚者、現在:星、未来:力(補助;塔)でした。
コレポンしてみる。
 過去:一人暮らしをはじめる前は、すきなことにだけお金を使えていたので愚者。自由のカード。
 現在:毎日楽しくて、やりたいことがどんどん出てくるし、会いたい人もたくさん。希望やネットワークのカード。
 未来:力は、信頼やコントロールのカード。
     補助は塔で、今までのやり方を壊す、衝撃、解放、脱皮というカード。
今までやっていなかった方法でお金を貯めるってことかな・・・じゃあ先取り貯金したらいいのでは!ということに!!
それは半分冗談ですが。今お金がないと感じていてちょっと嫌な気持ちで過ごしている原因は、やりたいことが増えて、お金が必要になっているからだと気づく。それだけで、すこし安心。
じゃあこれからやりたいことをやるために、それ以外のところは我慢しようとか、計画的にバイトを入れたりして収入を増やそうとか、そういう方向に考えを持って行くことができた。
これ、「星」のカードが出たからだもんなあ。すごいよ思考タロット!

米光さんは、何かうまくいかないときというのは、視野が狭まっているときだと言う。
そういうときにタロットを一枚引いてみて、そのタロットの視点で物事を考えてみる。
「気づく」こと、「思い当たる」こと、つまりちがう視点を得ることが大事。

前に米光さんに思考タロットをやってもらったとき、
「過去の意味づけ、現在の納得、未来への安心」
とツイートした。この気持ちはイベントを通してより強くなった。
自分の思考にタロットという「他者」が入ってくる感じは、すごくおもしろい!
この「おもしろがる」感じが実は大事なのではないかと思っている。

こんなにも自分が思考タロットすげーー!ってなるのは、
「自分の中に大いなる自己を感じること」
という、指導教官の先生(ブログに何度出てくるのでしょうw)の言葉を意識してこの一年半過ごしてきたからかもしれない。
自分の中に、本当のことを知っている別の自己の存在があって、何かあったときにはその人に話しかける。
その自己は自分であり、他者。
何かよくないことがあったときでも、それは「学びのチャンス」として、自分の人生に生かせないか考える。
この考え方をするようになってから、イライラしてどうしようもない!みたいなことが少し減ってきたのは本当。だって、起こることぜんぶが自分に学びを与えてくれる。
もちろん、すぐにそう思えないこともたくさんあるけれど。過去を振り返ってあのときはああだったのかもしれないな、と思うことが増えるほど、ああいつかこの嫌な気持ちも学びに変わるんだろうな、と思えている。
この考え方は、「すべてのことには意味がある」!
あ、思考タロットと通じている!だから、こんなにすんなり受け入れられるのかもしれない!と今夜ふたたび思い当っているわたしです。

自分の師匠には名前をつけて、話しかける(つまり、その師匠のカードがもつ視点で、物事を見てみる)と良いとのこと。
わたしの師匠は教皇なので「コウちゃん」と名づけて話しかけることにする。
イメージ人物がいたほうが楽しいから、コウちゃんを俳優さんに当てはめてみることに。
教皇のカードはおじいちゃん属性のカードというので、リリー・フランキーにしようかと思ったのだけれど、「それだめ!伝統や倫理からからむしろ外れるから!ほかの人に!」と帰りの電車で友達に言われたのでした。

それから、イベントの日から毎日「一枚引き」をして、「今日の師匠」を決めている。
ちなみに二日連続で「愚者」をひいたよ!昨日は「塔」、今日は「魔術師」!
自分のこれまでの人生を思考タロットで見つめてみる、という宿題も出ていたのでやってみたところ、これがもう!驚きの結果に!!
これについては、また次の機会に書きます。


あっという間のイベント三時間!
米光さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした☆

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